山々の恵みがあつまる薬味 大自然とともに育むわさび作り【長野県安曇野市】
綺麗な小川が流れています。
季節は8月下旬。
うだるような暑さのなか、透き通った水が涼しげでした。
清流を追い求めて、水の流れてくる方向を見てみると……
なにやら建物の下から水が流れてきていますね。
長靴に履き替えて、中に入ってみましょう!
長靴越しでも水の冷たさがわかります。
水の流れるハウスの中は、ひんやり涼しげ。
この綺麗な水が、今回取材した食材の源……。
なんの葉っぱかわかりますか?
ちらりと土から顔を覗かせているこの食材……。
そう、ここは「わさび農園」!
長野県安曇野市に位置する「藤屋わさび農園」さんへお伺いしました。
「藤屋わさび農園」さんでは、10月1日より秋冬グランドメニューに仲間入りした<鰻茎わさび出汁茶漬け> に添えられている「茎わさび」をご製造いただいています。
爽やかな辛みとしゃきしゃきとした食感、ツンとしないすっきりとした香りの茎わさびは、鰻の旨みとよく合います。
長野県安曇野市は、町の周りをぐるりと山々が取り囲み、ボウルのようになっている地域。
北アルプス山脈の雪解け水が、地下水としてたくさん蓄えられています。
そしておよそ30年の時を経て、蓄えられた地下水は、安曇野の大地に湧き出してくるのだそう。
安曇野のわさびは、そうした地下水の湧水を活用して栽培しています。
実際にお伺いしたこの畑も、少し土を掘ると、地面からじわりじわりと水が湧いてきていました。
この地下水は年間を通して14度ほど。
夏場は冷たく、冬場は温かく感じられる水温は、わさびの成長にとても適しているそうです。
そして、この湧水がわさびの美味しさの秘密!
わさびにはもともと辛み成分が含まれているのですが、この湧水の動きで、辛み成分がどんどん流されていきます。
わさびの栽培には肥料を使用しないため、こうした安曇野の豊かな地下水と土壌が、わさびの美味しさを育んでいるんですよ。
そのため、どこに畝(うね)を作ってわさびを育てていくのかがとっても重要。
だんだんと変わっていく湧水の場所や、水の流れを把握しながら畑を作るため、ハウスの中の様子も毎年変わっていくのだそうです。
わさびは植えてからおよそ二年で収穫。
収穫したわさびは、葉っぱから根っこまで、余すところなく活用されます。
(左から:藤屋わさび農園・望月啓市さん、nana's green tea代表・朽網)
さて、見学させていただいている中で、少しだけわさびを収穫させていただきました!
その場で擦りおろして、食べてみます。
擦りおろすと途端に広がるわさびの香り!
爽やかな辛みがありますが、そのあとに広がるフルーツのような甘さが瑞々しい味わいです。
今回見せていただいたわさびは、「藤屋わさび農園」さんのオリジナルの品種で、この後味の甘さを重視しているのだそう。
ご自宅でわさびをする際のコツは、「皮を剥いて、茎が生えていた方からすること」と、教えていただきました。
すり立てのわさびは香りも清々しく、新鮮な味わいがあります。
いつもの手軽なわさびも良いけれど、ぜひ生のわさびも試してみてくださいね。
nana's green teaでわさびが味わえるのは、<鰻茎わさび出汁茶漬け>だけ。
香りの良い瑞々しい味わいを、鰻のお茶漬けとともにお楽しみください。
わさびの美味しさに目覚めた方は、ぜひご自宅でもわさびをすって、お試しくださいね。
鰻茎わさび出汁茶漬け ¥1,380(税込)
※ 出汁茶漬け提供店舗にてご提供しています。お近くの店舗は、shop listよりご確認ください。
「藤屋わさび農園」
公式HPはこちら・公式Instagram(@wasabi_azumino)
各種わさび商品のご購入は藤屋わさび農園の公式オンラインストアから
安曇野にお越しの際はぜひ製造直売所へ。
各種商品を販売しています。
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